中秋の名月とは?満月じゃない真相と2026年の日程・由来を徹底解明

中秋の名月とは?満月じゃない真相と2026年の日程・由来を徹底解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

国立天文台の発表資料および暦計算によると、2026年の中秋の名月は9月25日(金)に訪れます。しかし、月が太陽の反対側に位置して完全に真ん丸になる天文学的な「満月(望)」の瞬間は9月27日(日)午前1時50分頃です。つまり、中秋の名月当日の夜に見上げる月は、物理的には「わずかに左側が欠けた満月の一歩手前の月」となります。

「名月なのに満月ではない」と聞くと驚く方も多いはずです。実は、2021年から2023年までは3年連続で中秋の名月と満月の日が完全に一致していましたが、2024年以降は再びずれが生じる周期に入っています。なかでも中秋の名月と満月の日が2日も離れる現象は頻繁に起きるものではなく、前回発生したのは2018年(名月9月24日、満月9月26日)。実に8年ぶりの天体配置となります。

なぜこのようなタイムラグが生じるのでしょうか。その根底には、天体の物理法則と旧暦の計算ルールの違いが存在します。

  • 新月から満月までの日数のゆらぎ:月は地球の周りを円ではなく「楕円軌道」を描いて公転しています。地球に近い位置(近地点)を通過するときは公転速度が速くなり、遠い位置(遠地点)では遅くなります。その結果、新月(朔)から満月(望)に至るまでの日数は一定ではなく、およそ13.9日から15.6日の幅で常に変動します。
  • 旧暦(太陰太陽暦)の定義:旧暦では、太陽と月が一直線に並ぶ新月を含む日を必ず「毎月1日」と定めます。そして、8月15日の夜に見える月を無条件に「中秋の名月」と定義しました。
  • ズレの発生:新月から15日目が常に満月になるとは限らず、公転速度の遅れによって16日目や17日目に満月を迎えるケースが統計上はむしろ半数以上を占めます。

わずかな欠けを含んだ名月は、古来日本人が愛してきた「不完全の美」「満ちゆく月の風情」を堪能する絶好の機会と言えます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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