指先の絆創膏が剥がれない貼り方!ハサミを入れる救急救命士の技
指先の絆創膏が剥がれない貼り方!ハサミを入れる救急救命士の技にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
なぜテープの切り込みとクロス貼りがこれほど強力なのか。それには解剖学と構造力学的な根拠が存在する。
人間の指先は、日常のあらゆる動きの中で伸縮を繰り返している。一本の太いテープで覆うと、一箇所に引っ張られる力が集中し、そこから全体の剥離が始まる。しかし、切れ込みを入れて4本の細いストラップ状にすることで、引っ張り応力が分散され、皮膚のヨレやズレを吸収できるようになるのだ。
ただし、どれほど剥がれにくい貼り方をしても、衛生面の配慮を怠ってはならない。日本赤十字社が提唱する傷口ケアの基本通り、まずは水道水などの清潔な流水で傷口と周囲の汚れをしっかりと洗い流すことが不可欠だ。濡れたままテープを貼ると粘着力が著しく低下するため、水分を十分に拭き取ってから絆創膏を装着する手順を徹底したい。
また、長時間貼りっぱなしにすることは細菌繁殖の原因にもなる。水仕事が終わった後や、1日の終わりには状態を確認し、必要に応じて清潔なものへ交換することが感染予防につながる。