織田信長の身長は本当に170Cm?残された甲冑と古記録から判明した衝撃真相

織田信長の身長は本当に170Cm?残された甲冑と古記録から判明した衝撃真相の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

ネット上の歴史フォーラムやSNSでは、信長の身長に関して「遺品の甲冑丈から計算して180cmあった」「いや、160cm以下だった」という極端な言説が定期的に拡散されます。こうした誤認が生じる原因は、甲冑という特殊な歴史資料を取り扱う際の構造的盲点にあります。

最もありがちな誤解が、「甲冑の総高をそのまま着用者の身長と混同する」ケースです。博物館などで展示されている甲冑は、鎧櫃(よろいびつ)の上に置かれた台座に据えられ、兜の前立てや草摺がピンと伸ばされた状態で直立しています。この展示状態の高さを計測すると容易に180cm〜190cm近くに達するため、見た目のインパクトから「信長は180cm以上の大男だった」という誇張された言説が生まれてしまいます。

逆に、甲冑の胴部分だけをメジャーで測り、「着丈が短いから信長は小柄だった」と早合点する誤りも存在します。日本の当世具足は、馬上で前屈みになったり太刀を大きく振りかぶったりする際の可動域を確保するため、胴の丈(特に胸甲から腰にかけて)をあえて短めに仕立て、腰回りは草摺を吊るすことで防御します。現代のスーツやコートの着丈感覚で甲冑を評価すると、着用者の身長を10cm以上も低く見積もってしまう罠に陥るのです。

信長の体格を正確に探るためには、単一部品の寸法ではなく、面頬(めんぽお)から胴、草摺、脛当(すねあて)に至るまでの各パーツの黄金比率を算出し、人骨解剖学の比率テーブルとすり合わせる専門的なアプローチが不可欠です。ネット上の断片的な数字に惑わされず、どの部位を基準にした計測値であるかを冷静に見極める視点が求められます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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