着物のたたみ方で悩まない!プロが教える「シワなし本だたみ」3つの極意
着物のたたみ方で悩まない!プロが教える「シワなし本だたみ」3つの極意の全体像を詳しく解説してご紹介します。
着物の最も標準的かつ格調高い畳み方が「本だたみ(本畳み)」です。訪問着、留袖、小紋、紬など、ほぼすべての着物に適用されます。作業を始める前に、必ず清潔な敷物(衣装敷き、または清潔なシーツ)を床に広げ、手袋を着用するか、手をしっかり洗って乾燥させておきましょう。
ステップ1:着物を平らに広げ、向きを整える
着物の「頭(衿側)を左手側、裾を右手側」にして、自分の前に平らに広げます。このとき、自分から見て手前側が「下前(右半身)」、奥側が「上前(左半身)」になります。背中の中心にある縫い目(背縫い)をまっすぐ伸ばすことが、全体の歪みをなくす土台です。
ステップ2:下前の衽(おくみ)を手前に折り返す
手前にある下前(右身頃)の脇縫いを整えたら、衽(おくみ)の縫い目(衽線)に沿って、手前側(自分側)へ折り返します。衿先から裾まで、折り目が一直線になるよう手のひらで優しく撫でて整えます。
ステップ3:上前を重ね合わせ、脇縫いをぴったり揃える
奥側にある上前(左身頃)を持ち上げ、先ほど折り返した下前の衽線に合わせて重ねます。この際、左右の脇縫い(両サイドの縫い目)が上下でぴったり重なり合っていることを確認してください。裾のラインも狂いがないよう揃えます。
ステップ4:着物の衿の折り方(広衿とバチ衿の処理)
衿の処理はシワ防止の最大の難所です。衿のタイプによって折り方が異なります。
- 広衿(留袖・訪問着など):衿幅が広いため、着用時のスナップボタンや引き糸を外し、衿先の内側へ半分に綺麗に折り込みます。左右の衿を綺麗に重ね合わせ、三角になる部分(衿肩あき付近)を自然に内側へ倒します。
- バチ衿(小紋や浴衣など):あらかじめ衿幅が半分に縫われているため、そのまま左右の衿をぴったり重ね合わせるだけで問題ありません。
ステップ5:身頃を縦に二つ折りにする
両衿を揃えたら、上前(上側)の身頃を持って、下前(下側)の脇縫いの位置まで折り返します。これで身頃の幅がちょうど半分になります。
ステップ6:袖を折り返し、身頃を丈半分に折る
まず、上側(上前側)の袖を、身頃の上へと折り返します(袖付けの縫い目に沿って折る)。次に、裾を持って、衿側に向かって身頃を丈の半分(二つ折り)に折り上げます。最後に、全体を裏返しにして、残ったもう片方の袖(下前側の袖)を身頃の下側に折り込んで完成です。