Zard『In My Arms Tonight』誕生の真相|春畑作曲と坂井泉水の秘密

Zard『In My Arms Tonight』誕生の真相|春畑作曲と坂井泉水の秘密の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

ZARDの初期サウンドを決定づけた立役者といえば織田哲郎や栗林誠一郎が広く知られていますが、5枚目のシングルにして初めて外部作家として白羽の矢が立ったのが、TUBEの天才メロディメーカーでありギタリストの春畑道哉でした。春畑道哉 ZARD 楽曲提供 理由の根底にあったのは、当時のビーイング統括プロデューサー・長戸大幸が求めていた「夏バンド・TUBEの枠に収まらない、春畑の持つ哀愁に満ちた旋律美」を、女性ロックボーカルのフォーマットへ移植するという大胆なサウンド戦略でした。

当時、すでにTUBEとして国民的人気を誇っていた春畑道哉は、ソロギタリストとしても類まれなコンポーズ能力を発揮していました。長戸プロデューサーからの「洋楽的なスケール感と日本人の琴線に触れるメロディを併せ持つナンバーを」というオーダーに応え、提供されたデモテープこそが『IN MY ARMS TONIGHT』の原形でした。歌い出しから一気に引き込まれる切ない哀愁と、サビにかけて一気にドライブするダイナミズムは、織田哲郎の王道ポップスとはまた異なる、ギタリスト発想ならではのコード展開と叙情性を兼ね備えていました。

さらに本作は、IN MY ARMS TONIGHT ドラマ主題歌 経緯においても大きな役割を果たしています。森光子と沢田研二が主演を務めたTBS系火曜20時枠の連続ドラマ『学校があぶない』(1992年8月〜9月放送)の主題歌に抜擢されたことで、毎週ゴールデンタイムのテレビ画面を通じて坂井泉水の透明感あふれる歌声が全国のお茶の間へと浸透しました。前作『眠れない夜を抱いて』に続く連続ドラマタイアップの獲得は、当時のレコード会社がZARDを次世代のトップアーティストへと押し上げるべく打った確信的な布石だったことが、当時の音楽業界関係者の証言からも裏付けられています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest