刑務所の正月食事はなぜ豪華?おせちの中身と税金予算のリアル
刑務所の正月食事はなぜ豪華?おせちの中身と税金予算のリアルとはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
刑務所における正月の特別メニューは、元旦だけにとどまりません。12月31日の大晦日から1月3日までの正月三が日の献立全体を通して、日本の伝統行事に沿った食事が組み立てられています。
まず12月31日の夕食には、刑務所の年越し蕎麦メニューが登場します。かけ蕎麦の上に海老天やかき揚げ、甘辛く煮た油揚げなどが添えられ、施設によってはゆで卵やみかんが付くことも珍しくありません。
続く正月三が日の朝夕には、お雑煮風の吸い物が供されます。しかし、ここで注目すべきはお雑煮に本物の餅が出ない理由です。刑務所内では高齢受刑者の増加に伴い、喉に餅を詰まらせる窒息事故のリスクが極めて高くなっています。さらに、粘着性のある餅は隠し場所に使われたり、不正な細工に利用されたりする保安上の懸念があるため、厳重に排除されています。
その代わりに用いられるのが、小麦粉で作った「すいとん」や里芋、はんぺん、あるいは噛み切りやすいようにデンプンで加工された特製団子です。出汁の風味や具材(大根、人参、鶏肉、三つ葉など)でお正月らしさを演出しつつ、保安と安全を両立させた独自の工夫が施されています。