Twice『Look at Me』なぜ再燃?Tiktokバズと魅力を徹底解剖

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発端は2017年10月30日、TWICEが発表した記念すべき1stフルアルバム『Twicetagram』に遡ります。同作のタイトル曲は社会現象を巻き起こした「LIKEY」でしたが、その7曲目にひっそりと収録されていたのが「LOOK AT ME」でした。当時から熱心なファンの間では「隠れた神曲」として名高く、作詞・作曲には元Wonder Girlsのヘリム(Hyerim)と実力派プロデューサーFRANTSが参加。90年代初頭のニュージャックスウィングやシンセポップのニュアンスを巧みに取り入れた、極めて完成度の高いダンスチューンとして仕上がっていました。

この楽曲が劇的な転機を迎えたのは、リリースから6年以上が経過した頃のことです。海外のクリエイターが「LOOK AT ME」のサビ部分をわずかにピッチアップ(倍速化)させ、上半身を中心としたキュートな手振りを投稿したところ、アルゴリズムの波に乗ってまたたく間に拡散。TWICE「LOOK AT ME」TikTok流行の理由は、短尺縦型動画との圧倒的な親和性にありました。アップテンポでリズミカルなビート、そして「ナル パラパラバ(私を見て)」と繰り返されるフックの耳触りの良さが、現代のクリエイターたちの創作意欲を刺激したのです。

さらにブームを決定づけたのが、現役K-POPアイドルやインフルエンサーによるチャレンジ動画への参入、そしてTWICEメンバー本人たちによる公式TikTokアカウントでのセルフカバーでした。ファンが発火させた小さな火種がアーティスト本人へ届き、公式が極上の笑顔とキレのあるダンスでアンサーを返すという「共創のサイクル」が成立したことこそ、TWICE「LOOK AT ME」再バズの真相と言えます。TWICE「LOOK AT ME」収録アルバムTwicetagramのストリーミング再生数はこのバイラルを機に急伸し、埋もれていた名盤の価値を改めて世界に知らしめました。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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