なぜ「こたつ記事」は批判されながら量産されるのか?現場の実態と裏側を解剖

なぜ「こたつ記事」は批判されながら量産されるのか?現場の実態と裏側を解剖について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

読者からどれほど嫌われ、批判を浴びてもなおこたつ記事がなぜ多いのか。その最大の理由は、インターネット広告におけるPV稼ぎと、プラットフォーム配信の収益モデルにあります。

多くのWebメディアにとって、収益の柱はページビュー数に比例して増えるアドネットワーク広告です。一般的にバナー広告の単価は1PVあたり0.1円から0.3円程度にとどまります。数週間かけて現地取材を行い、50万円の制作コストをかけた渾身の調査報道であっても、10万PVしか稼げなければ赤字に転落します。一方で、15分でテレビ画面を見ながら書き上げたこたつ記事がSNSで炎上し、50万PVを獲得すれば、わずか数百円から数千円の原稿料で大きな黒字を生み出します。

さらに、この歪な構造に拍車をかけているのがYahoo!ニュースなどの大手ニュースポータルの存在です。大手ポータルへ記事を配信する契約を結んでいる提携メディアは、ポータル経由のアクセス数やPV配分によってまとまった配信レベニュー(分配金)を得ています。ポータルのアルゴリズムは更新頻度や話題性の高いキーワードを好む傾向があるため、メディア側は「質より量」を優先し、1日に何十本ものこたつ記事を流し込む供給マシーンと化してしまいます。

比較項目本格的な一次取材記事一般的なこたつ記事(書き起こし)編集部の見解・実態分析制作時間・工数数日〜数ヶ月(現地調査・裏取り)15分〜30分程度(テレビ・SNS視聴)スピードと本数を競う環境では圧倒的にこたつ記事が有利になる1本あたりの制作費3万〜30万円以上(人件費・交通費等)500円〜2,000円(外注ライター費)制作原価が100分の1以下で済むため、メディア経営上捨てられない事実確認(裏取り)複数関係者・公的データへの照会原則なし(画面上の発言をそのまま記述)誤解や誇張が起きやすく、重大な名誉毀損・誤報の原因になる読者提供価値独自の深い洞察・新事実の提示単なる要約・瞬間的な消費可処分時間の奪い合いには強いが、メディアの信頼性は失墜する
石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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