太平洋と大西洋の境目はなぜ混ざらない?科学が明かす驚愕の真相
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地図を開いたとき、太平洋と大西洋を隔てる決定的な陸地が存在しない南半球の海域において、両者の境目はどのように定められているのでしょうか。その公式な答えを出しているのが、海洋の境界画定を担う国際機関である国際水路機関(IHO)です。
国際的な定義に基づくと、南アメリカ大陸と南極大陸の間に広がるドレーク海峡の境目において、南アメリカ大陸最南端の境界として知られるホーン岬の境界線(西経67度16分の経線)が両大洋を分かつ境界線と定められています。ホーン岬から南極大陸のプレンティス島まで南北に一直線に引かれたこの経線より西側が太平洋、東側が大西洋です。
しかし、当然ながら海の上に物理的なフェンスや壁が存在するわけではありません。現場となるドレーク海峡は、地球上で最も過酷な海域の一つとして船乗りたちに恐れられてきた難所です。南極を取り巻くように西から東へと猛烈な勢いで流れる「南極環流」が通り抜ける場所であり、巨大な海流衝突現象と暴風波浪が渦巻く極めてダイナミックな海域となっています。