赤ちゃんのイルカのような声はなぜ?突然の甲高い奇声の真相と受診目安

赤ちゃんのイルカのような声はなぜ?突然の甲高い奇声の真相と受診目安とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

SNSや育児コミュニティ、動画投稿サイトでは、新生児期を過ぎた赤ちゃんが放つイルカのような鳴き声のショート動画が数十万回再生されるなど、日常茶飯事のトピックとして共感を呼んでいます。知恵袋などの相談掲示板でも、「生後4ヶ月を過ぎてから抱っこや入眠前にキャーーと耳をつんざくような声を出す」「1日の睡眠時間が13〜15時間ほどあるが、起きている間はずっとキーキー叫んでいる」といった切実な投稿が後を絶ちません。

ここで興味深い科学的知見があります。水族館(大阪・海遊館の展示解説など)の海洋生物情報によると、本物のイルカには人間のような「声帯」が存在せず、頭部にある鼻腔内の気嚢(空気の袋)に空気を送り込むことで、あの特徴的なクリック音やホイッスル音を響かせています。つまり、イルカは気道の空圧を巧みに操って音を出しているのです。

さらに、2023年に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された米ウッズホール海洋研究所(WHOI)を中心とする国際研究チームの画期的な報告では、バンドウイルカの母親が我が子に呼びかける際、通常よりも周波数の高い「赤ちゃん言葉(対乳児音声/マザリーズ)」を用いてシグネチャーホイッスルを発信していることが実証されました。人間社会においても、大人が赤ちゃんに話しかけるときは無意識に声のトーンが高くなりますが、これは種を超えた母子コミュニケーションの普遍的現象です。

赤ちゃんがイルカのような高い声を出すとき、彼らもまた自らの呼気と喉をフル活用して「高周波のシグナル」を発信し、周囲の養育者の反応を確かめています。読者の最大の関心事である「赤ちゃんのイルカ声はいつからいつまで続くのか」という疑問に対しては、生後3〜4ヶ月頃に始まり、喃語が本格化する生後7〜8ヶ月頃には自然と落ち着くケースが全体の8割以上を占めます。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest