スペインで再び天使像が別人に?彫刻修復失敗の真相と衝撃の現在
スペインで再び天使像が別人に?彫刻修復失敗の真相と衝撃の現在の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
スペイン北部パレンシアの歴史的建造物で発覚した彫刻の破損トラブルは、目撃した人々に強い衝撃を与えました。1923年に建てられた銀行のファサードを飾っていた彫刻群のうち、優美な表情を湛えていたはずの人物・天使像が、目と口がアンバランスに抉られたような「アニメキャラクターの失敗作」のような顔立ちへと塗り固められていたのです。
地元画家の告発によって明るみに出たこの天使像修復のビフォーアフターは、本来の立体的な陰影や柔らかな表情が完全に削ぎ落とされ、丸い団子のような鼻と歪んだ唇が貼り付けられたような状態でした。風雨による経年劣化で一部が欠損した頭部を直そうとした結果、技術を持たない作業者の手によって原型とは似ても似つかない珍妙なレリーフが生み出されてしまいました。
さらにアストゥリアス州の村でも、15世紀の木造彫刻であるサン・アントニオ像などが蛍光塗料のような派手な原色で塗りたくられるなど、歴史的価値を完全に無視した改変が立て続けに確認されています。静謐な祈りの対象であった像が、突如としておもちゃのようなビジュアルに変貌を遂げる光景は、美術関係者のみならず一般の鑑賞者にも深い困惑を広げました。