スエズ運河の緊迫と世界物流の混迷!原油高騰が迫る日本の決断
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事態をさらに深刻化させているのが、エネルギー市場を直撃する原油価格の高騰だ。中東産の原油やLNG(液化天然ガス)を運ぶタンカーが運河航行を回避し始めたことで、輸送コストが急激に跳ね上がっている。WTI原油先物価格は高水準で推移し、燃料費の増加はダイレクトに国際海上運賃へと転嫁され、輸入物価の押し上げを加速させている。
世界的な海運大手A.P. モラー・マースクをはじめとするグローバルキャリアは、船舶と乗組員の安全を最優先とし、南アフリカ最南端を回る「喜望峰ルート」への全面シフトを維持している。しかし、この代替ルートの現実は過酷だ。航海距離は約6000キロメートルも伸び、往復で約2週間余分な日数を要する。航海日数の長期化に伴う船室不足と燃料消費の増大は、海運各社に巨額のコスト負担を強めており、それが最終製品の価格へ跳ね返っている。