世界記録の真相と人類の限界!不滅の記録からギネス最新事情まで

世界記録の真相と人類の限界!不滅の記録からギネス最新事情までにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

ネット空間に蔓延する世界記録にまつわる最大の誤解は、「どんなに危険で突飛な内容でも、世界一ならギネスに載る」という思い込みです。実際には、ギネスワールドレコーズ社は明確な倫理ガイドラインを敷いており、人命に危険が及ぶカテゴリーは次々と廃止・封印されています。

その筆頭が「断眠記録(不眠の世界記録)」です。1964年にランディ・ガードナーが達成した264時間(11日間)の連続覚醒記録は世界的なセンセーションを巻き起こしましたが、深刻な認知機能障害や幻覚症状が医学的に確認されたため、同社は安全上の配慮から断眠カテゴリーを完全に閉鎖しました。同様に「ペットの肥満記録」も動物虐待を助長するという理由で認定停止処分となっています。

また、「公式認定記録=永遠の真実」という見方も危険です。2018年、かつて世界最高齢(122歳164日)として認定されたフランス人女性ジャンヌ・カルマンさんについて、「娘が母になりすまして年金を不正受給していたのではないか」というロシア人研究者の論文が発表され、世界中に衝撃を与えました。最終的にはフランス国立人口統計研究所らの再調査によって本人の記録が再確認されましたが、戸籍制度が未整備だった時代の長寿記録や極限記録には、常にアイデンティティの偽装や記録改ざんのリスクがつきまとっています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest