神は乗り越えられる試練しか与えない」は本当か?聖書・Jinの真相を徹底解説
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「神は乗り越えられる試練しか与えない」というフレーズの源流をたどると、キリスト教の新約聖書に行き着きます。具体的には、使徒パウロが記した「コリント人への手紙第一」10章13節に該当する記述が存在します。
日本聖書協会の『新共同訳聖書』では、該当箇所が次のように訳されています。
「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」
英語表現では「God will not let you be tested beyond what you can bear」などの一節として知られています。ここで注目すべきは、原典には「自力で乗り越えろ」というスパルタ的なニュアンスはなく、「耐えられない事態のときは神が逃げ道(脱出の道)を準備している」という救済の約束が主眼である点です。
また、ネット上では「マザー・テレサの名言」として紹介されるケースも目立ちます。マザー・テレサは生前のインタビューにおいて、「神が私に背負いきれないほどの重荷をお与えにならないことは知っています。ただ、神が私を過大評価しすぎないことだけを祈っています(I know God won't give me anything I can't handle. I just wish He didn't trust me so much.)」というユーモアと人間味に満ちた言葉を残しました。この言葉が聖書の一節と結びつき、同一視されて広まった経緯があります。
そして日本において、この言葉が決定的なドラマ名言として国民的知名度を獲得したのが、2009年および2011年にTBS系列で放送されたドラマ『JIN-仁-』(原作:村上もとか)です。タイムスリップした脳外科医・南方仁(大沢たかお)が過酷な運命に立ち向かう際、自らを鼓舞するキーワードとして幾度となく反芻されたことで、人々の記憶に深く刻み込まれました。