日本語の「4」はなぜ不吉?「し」と「よん」の違いと忌み数の真相
日本語の「4」はなぜ不吉?「し」と「よん」の違いと忌み数の真相についての最新情報をご紹介します。
日本語における数字の「4」の読み方は、古代から続く言語の重層構造をそのまま反映しています。漢字が日本に伝来する以前、日本列島では固有の大和言葉として数を「ひと(1)」「ふた(2)」「み(3)」「よ(4)」と数えていました。これが訓読みのルーツです。
その後、5〜6世紀頃に中国から漢字とともに伝来したのが音読みの「し(四)」です。数体系の公的な記録や計算には音読みが重宝され、「いち(一)、に(二)、さん(三)、し(四)」という順序数(カウンティング)が定着しました。しかし、ここで決定的な問題が発生します。音読みの「し」が、日本語において「死」や「市」「私」など極めて多くの同音異義語を生み出し、特に「死」という不吉な概念と完全に音が一致してしまった点です。
言語学者や国語史の研究資料によると、室町時代から江戸時代にかけて、日常会話における聞き間違いの防止や不吉な響きの回避を目的として、大和言葉の「よ」に撥音の「ん」が付加された「よん」という発音が徐々に勢力を拡大しました。現在では、単独の数字を「よん」と読む比率は圧倒的多数を占めていますが、「4月(しがつ)」「四季(しき)」「四国(しこく)」のように、漢語熟語として完全に固定化した表現には音読みの「し」がそのまま残り続けています。