ポメラニアンの毛が抜ける原因と対策|換毛期・病気の見分け方

ポメラニアンの毛が抜ける原因と対策|換毛期・病気の見分け方の主要なニュースをコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

愛犬の抜け毛が生理現象ではないと感じた場合、背景にはポメラニアン特有の遺伝的素因やホルモン異常、感染症が隠れている疑いがあります。臨床現場で頻繁に診断される代表的な疾患を整理しました。

ポメラニアンを飼う上で最も警戒すべき疾患が、脱毛症X(アロペシアX / 通称:ポメハゲ)です。別名「偽クッシング症候群」や「毛周期停止」とも呼ばれる原因不明の非炎症性脱毛症で、1歳から3歳前後の若齢期、あるいは去勢・避妊後の成犬期に好発します。最大の特徴は、「頭部と四肢端の毛だけが残り、首から背中、胴体、内股の毛が左右対称にごっそり抜ける」点にあります。炎症やかゆみは一切ありませんが、脱毛した部分の皮膚が黒く変色する色素沈着(過剰メラニン沈着)を伴うケースが目立ちます。

全身性の内分泌疾患としては、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)が挙げられます。副腎からコルチゾールというホルモンが過剰分泌される病気で、7歳以上のシニア期に多く見られます。胴体を中心とした左右対称の脱毛に加え、「水を飲む量が急激に増えた(多飲)」「おしっこの回数や量が増えた(多尿)」「食欲が異常に旺盛になる」「お腹がポッコリと樽のように膨らむ」といった全身症状が併発するのが特徴です。放置すると糖尿病や血栓症など命に関わる合併症を引き起こします。

部分的な脱毛や強いかゆみを伴う場合は、細菌感染や寄生虫による皮膚病が疑われます。

  • 膿皮症(ブドウ球菌感染):皮膚のバリア機能が低下し、黄色ブドウ球菌が増殖することで発症。円形に毛が抜け、中心部にかさぶたや赤い発疹(丘疹)、フケを伴う。
  • マラセチア皮膚炎(酵母菌感染):皮脂を好む常在菌の異常増殖。皮脂の多い首回りや脇、指の間が赤くなり、独特の脂っぽい体臭と強いかゆみ、脱毛が生じる。
  • 毛包虫症(ニキビダニ症):毛根を包む毛包に寄生虫が増殖。目の周りや口元、前足などの部分的なハゲから始まり、重症化すると全身に拡大して細菌の二次感染を招く。
  • アレルギー性皮膚炎・アトピー:食物やハウスダストが原因で、目や耳の周り、下腹部を激しく掻きむしり、自傷行為によって毛が抜け落ちる。
吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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