パンガシウスとは実はナマズで危険?噂の真相や人気の秘密を徹底解説
パンガシウスとは実はナマズで危険?噂の真相や人気の秘密を徹底解説に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
スーパーの鮮魚売り場で切り身として並ぶパンガシウスは、学名を「パンガシアノドン・ヒポフタルマス(Pangasianodon hypophthalmus)」と呼ぶ、ナマズ目パンガシウス科に属する大型の淡水魚です。原産地はベトナムを中心とするメコン川やチャオプラヤ川流域で、現地では古くから「チャー(Ca Tra)」の名で親しまれてきました。
多くの消費者が抱く「なぜナマズがスーパーに?」という疑問ですが、私たちがイメージする日本の泥臭いマナマズとは生態や肉質が大きく異なります。パンガシウスの肉質は極めてきめ細かく、淡白でクセのない純白の身が特徴です。生息域こそ淡水ですが、徹底管理された養殖池で育つため、魚特有の生臭さや磯臭さがほとんどありません。
かつて日本の食卓では、白身魚といえばスケトウダラやホッケが主流でした。しかし、北太平洋における水産資源保護の漁獲枠規制や世界的な魚食需要の増加、さらには円安の影響により、天然白身魚の仕入れ価格は急激に上昇しました。そこで、年間を通じて供給が安定し、歩留まりの極めて高い白身魚フライ代用魚の決定打として、パンガシウスが日本の流通業界全体で急速に定着した経緯があります。
パンガシウスとバサの違い|似て非なる同科の魚
店頭や外食メニューで混同されがちな存在に「バサ(Basa)」があります。両者の違いを整理すると以下の通りです。
- パンガシウス(チャー):成長スピードが早く病気にも強いため、大量生産に向く。身質は脂肪分が控えめで、非常に淡白。現在日本のスーパーで広く流通しているのは主にこちら。
- バサ(学名:Pangasius bocourti):パンガシウスの近縁種だが、成魚になるまで時間がかかるためコストはやや割高。肉厚で脂の乗りが良く、欧米の高級レストランなどで重宝される。
以前は日本国内でも双方が曖昧に「バサ」と表記されて販売されていた時期がありましたが、消費者庁の水産物表示ガイドラインの改定に伴い、現在では正規名称である「パンガシウス」と厳密に区別して記載されるケースが定着しています。