天皇と神社の深層関係|伊勢神宮の絆と歴代天皇を祀る神社の真相
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日本全国の神社のなかには、神話の神々だけでなく、実在した歴代天皇を御祭神として祀る特別な社が点在しています。特に国家的な危機に直面した時代や、明治以降の近代国家建設期において、天皇の功績を称え国難を乗り越える精神的支柱として創建された事例が目立ちます。
神社名(社格・所在地)主祭神(歴代天皇)創建年・歴史的背景編集部の見解・評価橿原神宮
(官幣大社 / 奈良県橿原市)初代・神武天皇
媛蹈鞴五十鈴媛命1890年(明治23年)
神武天皇の橿原宮跡地に創建建国原初の地として、即位関連の親謁の儀で必ず参拝される最重要拠点のひとつ。平安神宮
(別格官幣社 / 京都府京都市)第50代・桓武天皇
第121代・孝明天皇1895年(明治28年)
平安遷都1100年を記念して創建平安京の創始者と京都最後の天皇を併せ祀り、京都の復興と歴史継承の象徴。明治神宮
(官幣大社 / 東京都渋谷区)第122代・明治天皇
昭憲皇太后1920年(大正9年)
明治天皇崩御を受け国民の献木で造営初詣参拝者数日本一を誇り、近代日本の近代化と統合を象徴する杜。近江神宮
(官幣大社 / 滋賀県大津市)第38代・天智天皇1940年(昭和15年)
大津京を拓いた天智天皇を偲び創建漏刻(水時計)や百人一首ゆかりの地として知られ、文化と学問の象徴。吉野神宮
(官幣大社 / 奈良県吉野町)第96代・後醍醐天皇1889年(明治22年)
南朝の正統性を顕彰し創建激動の南北朝時代を駆け抜けた天皇への追悼と敬意が込められた荘厳な社。
神社界において「神宮(じんぐう)」という社号は極めて格式高い名称です。単に「神宮」と呼ぶ場合は伊勢神宮を指し、その他の神社で神宮号を名乗るには、皇室の祖先神や歴代天皇を主祭神として祀っていることが原則的な要件とされてきました。これら神宮号の神社一覧を眺めると、日本の歴史転換期において天皇が果たした役割の大きさが浮き彫りになります。