俳優でんでんの現在と若い頃の軌跡|怪演の原点と噂の真相
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今や重厚な演技派として知られるでんでんですが、その生い立ちは平坦なものではありませんでした。本名は緒方義博(おがた よしひろ)。福岡県筑紫野市に生まれ、高校卒業後に上京した当初は、劇団ひまわりに入団するものの短期間で退団し、さまざまなアルバイトを転々とする日々を送っていました。
若き日の彼を突き動かしたのは、映画『男はつらいよ』の車寅次郎役で知られる国民的俳優・渥美清への強い憧れでした。直談判に近い形で渥美清の門を叩き、弟子入りを志願したエピソードは業界内でも語り草となっています。正式な師弟関係とはならなかったものの、渥美清の人柄や芝居への姿勢に触れた経験が、後の表現者としての芯を作ったとされます。
転機が訪れたのは1980年、30歳の時でした。日本テレビ系の伝説的オーディション番組『お笑いスター誕生!!』に出場。「でんでん」の芸名で、白いスーツを着て紙コップや日用品を使ったシュールなピン芸を披露し、見事に8週勝ち抜きを果たして金賞を受賞しました。
当時のお笑いブームの中で一躍脚光を浴びたものの、でんでん自身は単なるバラエティタレントに留まるつもりはありませんでした。1981年、森田芳光監督の記念碑的映画『の・ようなもの』に出演したことをきっかけに本格的に俳優へと舵を切り、下積み生活を経て唯一無二のバイプレイヤーへと成長していったのです。