なぜ日本で低出生体重児が増加?原因と発達への影響・最新支援の全貌

なぜ日本で低出生体重児が増加?原因と発達への影響・最新支援の全貌の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

医学的な管理が進む一方で、NICUに子どもを預ける母親・父親のメンタルヘルスは過酷な状況に置かれています。取材班が当事者コミュニティやSNS、当事者手記を分析したところ、共通して語られるのは「一般的な母子手帳を見るのがつらい」という深い心の痛みでした。

750gの女の子を出産した30代の母親は、当時の心境を手記にこう綴っています。

「NICUの面会から帰り、市役所でもらった母子健康手帳を開いた瞬間、涙が止まりませんでした。身長も体重もグラフの枠外のはるか下。首すわりや寝返りのチェック欄はすべて『いいえ』。世の中の当たり前の成長から我が子だけが取り残され、母親として失格だと言われているような暴力的な感覚に襲われました」

こうした当事者家族の切実な声から誕生したのが、「リトルベビーハンドブック」です。2011年に静岡県の母親たちが中心となって制作した冊子を皮切りに、その必要性が全国の自治体に波及。2026年現在では全都道府県規模で導入・配布が進んでいます。

リトルベビーハンドブックの最大の特徴は、一般的な母子健康手帳の発育曲線(1,000gからスタート)とは異なり、0gから体重を記録できるグラフが用意されている点です。さらに「初めておむつを履いた日」「肌と肌で抱っこ(カンガルーケア)ができた日」など、小さく生まれた赤ちゃんならではの小さな一歩を肯定的に記録できる構成になっています。この手帳の普及は、制度的な記録支援にとどまらず、孤立無援になりがちな親の自尊感情を守る精神的セーフティネットとして機能しています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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