なぜ人気?ルーマニア民族衣装「イエ」の手刺繍に隠された秘密を徹底解説
なぜ人気?ルーマニア民族衣装「イエ」の手刺繍に隠された秘密を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
ルーマニアの伝統衣装を語る上で欠かせないのが、女性用の伝統ブラウス「イエ(Ia)」です。亜麻や綿、時に薄手のシルク混の白い手織り布をベースに、首元や袖口に細かなギャザーを寄せ、驚くほど緻密な刺繍を配置する構造が大きな特徴となっています。
イエの構造は基本的に直線裁ちの布を接ぎ合わせて作られており、布地を無駄にしない古来の知恵が息づいています。袖の肩部分には「アルティツァ(Altiță)」と呼ばれる幅広の横帯状の刺繍が施され、その下に向かって斜めや縦のラインが流れるように配置される構成美は、ルーマニア刺繍ならではの黄金比です。
2022年12月、ルーマニアと隣国モルドバが共同申請した「伝統的なブラウス『イエ』に施される手刺繍技術」は、ユネスコ無形文化遺産に正式登録されました。母から娘へと何世代にもわたり口伝と手仕事で継承されてきた技術は、単なる民芸品の枠組みを超え、人類が守るべき生きた芸術として国際的な評価を確立しています。