荻野目洋子『コーヒールンバ』再ブレイクの真相と西田佐知子版との違い
荻野目洋子『コーヒールンバ』再ブレイクの真相と西田佐知子版との違いの注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
『コーヒールンバ』のルーツを辿ると、原曲は1958年にベネズエラの音楽家ウーゴ・ブランコが作曲した『Moliendo Café(モリエンド・カフェ=コーヒーを挽きながら)』に行き着きます。日本では1961年に中沢清二さん(あらかはひろし名義)が独自の日本語詞をつけ、西田佐知子さんが歌ったバージョンが大ヒットしました。
西田佐知子版と荻野目洋子版の決定的な違いは、リズムのアプローチとサウンドプロダクションにあります。
西田佐知子版は、アコースティック楽器や管楽器を基調としたエキゾチックかつアンニュイなムード歌謡。しっとりとした哀愁と大人の色香が漂う名演でした。一方、荻野目洋子版では月光恵亮さんと須貝幸生さんによる先鋭的なユーロビート調のアレンジが施され、疾走感あふれるシンセサイザーと重厚なキックドラムを前面に押し出しています。原曲のエキゾチシズムを損なうことなく、平成のクラブカルチャーやディスコサウンドへ見事に昇華させた点が、最大の音楽的功績です。