2023年7月期夏ドラマ徹底総括!Vivantから月9まで視聴率と配信の真相

2023年7月期夏ドラマ徹底総括!Vivantから月9まで視聴率と配信の真相を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

2023年7月期の日曜劇場の評判を一手に引き受け、テレビドラマの枠組みそのものを塗り替えたのが福澤克雄監督が手がけた『VIVANT』でした。本作が取った最大の奇策は、「放送開始までストーリー、役柄、ジャンルを一切明かさない」という徹底した情報統制です。

主演の堺雅人氏をはじめ、阿部寛氏、役所広司氏、二階堂ふみ氏、松坂桃李氏という日本映画界の主役級が勢揃いしたティザービジュアルのみが公開され、視聴者の期待値は放送前から臨界点に達していました。第1話の放送によって、物語がモンゴルを舞台にした国際テロ組織との諜報戦であることが判明すると、複雑怪奇なVIVANTのキャスト相関図を読み解こうとする熱気がSNS上に充満しました。

丸菱商事の冴えないサラリーマン・乃木憂助が、実は自衛隊の非公認秘密組織「別班」のエリート工作員であったという第4話の衝撃的な二面性の開示は、視聴率推移を劇的に押し上げる起爆剤となりました。初回世帯視聴率11.5%からスタートした数字は右肩上がりに上昇し、謎のテロ組織「テント」のリーダーであり乃木の生き別れた父・ノゴーン・ベキ(役所広司)と対峙するクライマックスでは、最終話で世帯19.6%、個人12.9%という驚異的な数値を叩き出しました。

当時の制作現場関係者の証言によると、モンゴルロケだけでも2ヶ月半に及び、1話あたりの制作費は一般的な国内民放ドラマの相場(約3,000万〜4,000万円)を遥かに凌駕する1億円規模に達していたと報じられています。莫大な資本投下と圧倒的な映像クオリティ、そして毎週視聴者の予想を裏切り続ける緻密な脚本構成が合致した結果、単なるドラマの枠を超えた「国家的エンターテインメント体験」が創出されたのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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