結婚指輪はなぜ左手薬指?10本の指の意味と国別習慣・最新事情

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日本国内では「結婚指輪=左手薬指」が絶対的な常識と捉えられがちですが、世界規模の文化人類学的調査を見ると、人口比で約3割以上の国や地域が「右手薬指」に結婚指輪を着用しています。

代表的な国として、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、ロシア、ウクライナ、ポーランド、ギリシャ、スペインの一部地域などが挙げられます。これらの地域で右手に結婚指輪をつける背景には、宗教的教義と言語学的な歴史が密接に絡み合っています。

ラテン語の語源において、右を意味する「Dexter」は「正義・器用・幸運」といったポジティブな概念を指す一方、左を意味する「Sinister」は「不吉・邪悪」を意味する言葉として使われていました。キリスト教正教会(オーソドックス)やプロテスタントの一部教派では、「神の右手によって祝福を受ける」「正しい誓いは右の手で行う」という聖書の記述を重視し、右手薬指こそが神聖な婚姻の座であると規定してきた歴史があります。

また、インドの一部の伝統的コミュニティでは、手の指ではなく足の指(トゥリング)に結婚指輪「ビチヤ」を装着する習慣が残っており、ユダヤ教の伝統的な婚礼では挙式中に「右手の人差し指」に指輪を通す儀式が行われます。結婚指輪をはめる指の正解は一つではなく、所属する共同体の歴史と信仰によって極めて多様なのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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