なぜ埼玉の中に東京が?練馬区飛び地「西大泉町」の真相と日常を徹底解説
なぜ埼玉の中に東京が?練馬区飛び地「西大泉町」の真相と日常を徹底解説に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
西武池袋線大泉学園駅から西武バスに揺られること約15分。埼玉県新座市片山三丁目の住宅地に降り立つと、一見すると東京郊外の典型的なベッドタウンの景色が広がっています。しかし、狭い生活道路を数十メートル進んだ先で、アスファルトの境界と共にはっきりとした異変が目に飛び込んできます。
民家の門柱に掲げられた表札には「東京都練馬区西大泉町1179番地」の文字。その真向かいの住宅には「埼玉県新座市片山三丁目」のプレートが打ち付けられています。道路幅にしてわずか4メートル足らずの空間を挟み、東京都と埼玉県という広域自治体の境界線が引かれているのです。
現地を丹念に歩くと、駐車場の光景にも驚かされます。新座市側の民家に停まる車が「所沢ナンバー」であるのに対し、この一角に停まる車両のリアゲートには当たり前のように練馬ナンバーが輝いています。埼玉県に囲まれながら、車検証上の使用本拠地は東京都練馬区。住民の郵便受けを見れば、大泉郵便局(東京)の配達員がバイクで乗り入れ、日々の書留や小包を手渡しています。練馬区の本土からは新座市の市街地を挟んで直線距離で約60メートル離れたこの小島のような空間に、約30人の都民が息づいています。