わずか数分で大暴騰!スイスフランショックの真相とFx破綻劇の全教訓
わずか数分で大暴騰!スイスフランショックの真相とFx破綻劇の全教訓に関する注目トピックをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。
スイスフランショックの破壊力は、個人トレーダーだけでなく取引を仲介するFXブローカーそのものを直撃しました。その象徴が、英名門ブローカーであるアルパリ破綻です。英国の大手FX業者アルパリUKは、顧客の口座残高を超える巨額損失をブローカー自身が補填しきれなくなり、事件翌日に事実上の経営破綻(破産手続きの開始)を発表しました。また、米最大手の一角であったFXCMも巨額の損失を被り、救済融資を受けて辛うじて倒産を回避する事態へと発展しました。
日本のFX市場でも未曾有の混乱が生じました。国内のFX取引では法律(金融商品取引法第39条)によって業者による損失の補填が固く禁じられているため、元本以上の損失が発生した場合はスイスフランショックによる追証(借金)として顧客自身が返済しなければなりません。
通常であれば、証拠金維持率が一定割合を下回るとシステムが自動で「強制ロスカット」を作動させ、損失を証拠金の範囲内に収めます。しかし、この日は市場のレート提示が完全に途絶えたため、注文が設定価格から何千ポイントも離れた壊滅的な価格で約定(スリッページ)しました。結果として、預け入れた投資元本が全額吹き飛んだだけでなく、一瞬にして数百万円から数千万円規模の「未収金(マイナス残高)」を抱える個人投資家が続出しました。
これに対し、一部の海外FX業者が採用しているFXのゼロカットシステム(口座残高がマイナスになった際に業者が損失を肩代わりし、ゼロにリセットする仕組み)の有無が、トレーダーの明暗を分ける大きな議論を呼びました。しかし、ゼロカットを謳っていた海外ブローカーの一部も、急激な損失に耐えきれずに規約を変更して追証を請求したり、そのまま倒産して出金停止に陥るなど、セーフティネットの脆弱性を露呈する事例も散見されました。
その後、国内では「ロスカットが適切に機能しなかったのはシステム不備である」として、投資家とFX業者の間で強制ロスカットの未収金をめぐる裁判が相次ぎました。しかし、裁判所の判例の多くは「異常相場における流動性枯渇は不可抗力であり、金商法上の自己責任原則に基づく」として、顧客側の支払い義務を認める厳しい司法判断を下しています。