メリーバッドエンドの逆は何と呼ぶ?バッドハッピーエンドとの違いを徹底解説

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当事者にとっては救いがなく不幸であるにもかかわらず、社会や周囲の人々には救済がもたらされる結末。この「メリーバッドエンドの逆」を指す呼称として、創作コミュニティや読者の間で最も広く用いられているのが「バッドハッピーエンド(略称:バドハピ)」です。また、文脈に応じて「アンハッピーグッドエンド」や、より直感的に「自己犠牲エンド」「人柱エンド」と呼ばれるケースも見受けられます。

理解を深めるために、まず従来のメリーバッドエンドの意味をおさらいしておきましょう。メリーバッドエンドとは、「メリー(Merry=陽気な・幸福な)」と「バッドエンド(Bad End=悲惨な結末)」を掛け合わせた和製英語です。「客観的には破滅・狂気・心中・孤立といった悲劇に見えるが、当事者二人だけの主観においては至上の幸福を感じている結末」を指します。周囲からどれほど哀れまれようと、本人たちは「これでよかった」と満ち足りている状態がメリバの中核です。

したがって、その厳密な「逆」の構図を整理すると、主観と客観の評価が完全に反転します。

当事者は己の命、記憶、愛する人との未来、あるいは人間性そのものを差し出し、耐えがたい苦痛や絶望、孤独の中に沈んでいきます。しかし、その尊い代償によって世界は崩壊を免れ、街には笑顔が戻り、守られた人々は平和な日常を享受する――これこそがメリバの逆の呼び方として定着したバッドハッピーエンドの正体です。主人公個人の視点に立てば紛れもないバッドエンドでありながら、世界の視点に立てば完璧なハッピーエンドであるという、逃れがたい「残酷な非対称性」にこそ、このパターンの神髄があります。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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