じゃがいもを水にさらす真の理由とは?料理別の正解とプロの裏ワザ

じゃがいもを水にさらす真の理由とは?料理別の正解とプロの裏ワザの詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

「水につけておけば安心」と、調理中に何十分も放置してしまうケースが散見されますが、これは調理学的にも栄養学的にも大きな失策です。大手料理レシピサービス「クラシル」や各種料理百科が共通して推奨する基準値は、「室温の水で5分から10分程度」です。

切ったじゃがいもを冷水にかぶる程度注ぎ、軽く手でかき混ぜて濁りを出したあと、5〜10分置いてザルに上げるのが最も理想的なタイミングです。千切りのように細く切った場合は表面積が格段に広くなるため、わずか2〜3分の水さらしでも十分でんぷんが落ちます。

一方で、15〜20分を超えて水にさらし続ける「さらしすぎ」には、以下のような深刻なデメリットが生じます。

① 貴重な栄養素(特にビタミンCとカリウム)の大量流出
じゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれるほどビタミンCが豊富(100g当たり約28mg)で、通常はでんぷんに包まれているため加熱しても壊れにくい優れた特性を持っています。しかし、ビタミンCもカリウムも水溶性(水に溶ける性質)です。水に長く浸しすぎると、切り口の細胞割れ目から栄養分がどんどん水中に溶け出してしまいます。長時間の水さらしによって、ビタミンCやカリウムの15〜25%程度が失われるという食品科学の実験データもあります。

② 風味の劣化と食感の著しい低下
長時間水没させたじゃがいもは、細胞内に過剰な水分を吸い込みすぎて水っぽくなります。その結果、本来のホクホクとした甘みやじゃがいも特有の深い風味が希薄になり、食感もしまりのない不自然な舌触りへと変質してしまいます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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