ほくろはなぜできる?急増する原因とメラノーマの見分け方を皮膚科視点で解説
ほくろはなぜできる?急増する原因とメラノーマの見分け方を皮膚科視点で解説とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
「黒いできものが大きくなってきたら、すべて皮膚がんなのか」という疑問に対して、正確な鑑別知識を持つことは命を守る上で極めて重要です。皮膚がんの中でも極めて転移性が高く悪性度が高いとされるのが悪性黒色腫(メラノーマ)です。
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皮膚科学において、良性のほくろと危険なメラノーマを見分ける国際的なスクリーニング基準として確立されているのが「ABCDEルール」です。
- A(Asymmetry:左右非対称性):病変の中心に線を引いたとき、左右または上下の形が対称になっていない。
- B(Border:辺縁の不整):境界線がギザギザしていたり、周囲の皮膚へじわじわと滲み出していたりする。
- C(Color:色の不均一性):1つの病変の中に、漆黒、濃淡のある茶色、赤、白、青などがまだらに混ざり合っている。
- D(Diameter:直径の拡大):病変の最大直径が6mm以上(鉛筆の断面サイズが目安)に達している。
- E(Evolving:病変の急激な変化):短期間で急激に大きくなる、急に盛り上がる、出血や潰瘍、激しい痒みを伴う。
以下の表は、一般的なほくろ、加齢性変化、そしてメラノーマの臨床的特徴を客観的に比較したデータです。
日本人のメラノーマは、欧米人と異なり足の裏や手のひら、手足の爪に発生する「末端黒子型(まったんこくしがた)」が全体の約3〜4割を占めるという特徴があります。「足の裏のほくろ=即座にがん」というわけではありませんが、成人以降に足底へ新しくできた6mm以上の色素斑には格別の警戒が必要です。