国技館の土俵が消える驚きの仕掛け!地下格納の秘密と職人技の全貌

国技館の土俵が消える驚きの仕掛け!地下格納の秘密と職人技の全貌にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

両国国技館(最大収容人数約1万1,000人)が、相撲だけでなく音楽ライブや格闘技イベントなど多目的に活用できる最大の理由は、アリーナ中央部に埋め込まれた両国国技館土俵エレベーター(土俵昇降装置)の存在にあります。

大相撲の土俵は、高さ約54〜60cm、一辺6.7mの正方形に盛られた巨大な土の塊であり、その総重量は約40トンから45トンにも達します。興行ごとにこれを重機で崩して運び出すのは物理的にも時間的にも不可能です。そこで1985年(昭和60年)の現在の両国国技館開館時に設計されたのが、土俵を基礎のピットごと油圧駆動で垂直降下させる地下格納システムでした。

日本相撲協会公式の施設仕様や舞台設備データによると、イベント転換時には土俵を載せた頑丈な昇降プラットフォームが地下約5メートルの格納庫へと静かに降下します。土俵が完全に地下へ収まった後、地上開口部には強固な可動式フロアパネルがスライドしてフタを閉じ、わずか数時間で継ぎ目のないフラットなアリーナ床面が完成します。

さらに、土俵の真上に鎮座する伝統の吊り屋根(神明造り・総重量約6.25トン)も、天井裏に設置されたウインチとワイヤーによって天井近くまで巻き上げられます。この「土俵の地下格納」と「吊り屋根の巻き上げ」という2つのダイナミックな機構によって、伝統の相撲場は一瞬にして最先端の巨大イベントホールへと姿を変えるのです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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