風邪薬で血圧が上がるのはなぜ?高血圧でも飲める市販薬の選び方
風邪薬で血圧が上がるのはなぜ?高血圧でも飲める市販薬の選び方に関する主要な事実を分かりやすくまとめました。最新データをチェックしましょう。
高血圧の方が風邪を引いた際、どのように市販薬を選べば安全に対処できるのでしょうか。結論から言えば、「複数の成分が入った総合感冒薬を避け、症状に合わせた単剤を選ぶこと」が鉄則です。
発熱や頭痛、関節痛がつらい場合には、アセトアミノフェン単剤の製品を選択してください。アセトアミノフェンは血管を収縮させる作用がなく、腎臓のプロスタグランジン合成にもほとんど影響を与えないため、降圧剤の働きを邪魔しません。市販薬のパッケージ裏面にある「有効成分」を確認し、アセトアミノフェン以外の成分(特にカフェインやエフェドリン類)が無配合であるものを選びます。
咳がつらい場合は、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物などの非麻薬性鎮咳成分のみが含まれた単剤薬を検討します。また、喉の痛みにはトラネキサム酸単剤が選択肢に入ります。ドラッグストアで購入する際は、登録販売者や薬剤師に対して必ず次のように伝えてください。
「高血圧の治療中で降圧剤を服用しています。プソイドエフェドリンやエフェドリン、麻黄が入っていない単剤の薬を探しています」
この一言を伝えるだけで、血管収縮成分やNSAIDsによる予期せぬ血圧上昇リスクを未然に防ぐことが可能です。
【プロの結論】おすすめできる選択肢・避けるべき人の判断基準
高血圧を抱える方が風邪薬を選ぶ際、明確に分けるべき判断基準は以下の通りです。
【安全に服用できる選択肢】
・発熱・頭痛:アセトアミノフェン単剤(タイレノールAなど)
・喉の腫れ・痛み:トラネキサム酸単剤(ペラックT錠など)
・漢方薬での代替:麻黄を含まない処方(麦門冬湯、柴胡桂枝湯など ※甘草の重複には注意)
【絶対に避けるべき・慎重になるべき人の条件】
・「鼻水・熱・咳のすべてに効く」と謳われた複合タイプの総合感冒薬
・成分表に「プソイドエフェドリン」「メチルエフェドリン」「フェニレフリン」「マオウ」の記載がある医薬品
・降圧目標値に達しておらず、普段から収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上が続いている状態での自己判断服用