対中外交の闇「二十一条の要求」未公開文書が明かす極秘交渉の真相
対中外交の闇「二十一条の要求」未公開文書が明かす極秘交渉の真相に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
この強硬外交の舵を取ったのは、当時の外相である加藤高明だった。大日本帝国外務省のトップとして加藤は、元老たちの干渉を排除し、自らの主導で対中交渉を推し進めようとした。彼の狙いは、山東半島のドイツ権益を継承するとともに、南満州および東部内蒙古における日本の立場を決定的にすることにあった。
しかし、加藤の計算は完璧ではなかった。英米をはじめとする列強国は、日本の急速な勢力拡大に強い警戒感を抱いた。加藤は交渉を短期決戦で終わらせようと画策したが、かえって中国側の国際社会への訴えを許す結果となり、対中外交交渉は国際的な摩擦を引き起こす泥沼の外交戦へと変貌していった。