島根名物「赤天」とは?ピリ辛ソウルフードの魅力と絶品レシピを徹底解剖
島根名物「赤天」とは?ピリ辛ソウルフードの魅力と絶品レシピを徹底解剖についての最新情報をお届けします。
「赤天とさつま揚げやカツは何が違うのか」という疑問を持つ人も少なくありません。その決定的な違いは、「唐辛子の有無」と「パン粉を付けて揚げるフライ製法」にあります。
一般的なさつま揚げは、魚肉すり身を味付けしてそのまま素揚げするため、しっとりとした揚げ色が特徴です。一方の赤天は、パン粉の衣をまとわせているため、ジャンルとしては練り製品でありながら「魚肉の揚げカツ」に近い立ち位置を確立しています。
このユニークな形態が生まれた背景には、昭和30年代(1950年代半ば)の浜田市の時代背景が深く関係しています。当時、まだ高価で手に入りにくかった豚肉の「ハムカツ」に見立て、地元で豊富に水揚げされていた白身魚を使って安価で美味しいおかずを作れないかと考えたのが始まりでした。
老舗メーカーである江木蒲鉾店をはじめとする地元の職人たちが試行錯誤を重ね、彩りをハムに似せるための着色と、日持ち向上および味のアクセントとしての唐辛子をブレンド。パン粉をつけて揚げることで、ボリューム感と香ばしさを兼ね備えた現在の赤天が完成しました。庶民の知恵と港町の豊かな水産資源が生み出した傑作といえます。