大日影トンネル遊歩道はなぜ閉鎖された?2026年最新状況と再開の真相

大日影トンネル遊歩道はなぜ閉鎖された?2026年最新状況と再開の真相とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

かつてJR東日本の中央本線下り線として日本の大動脈を支え、平成9年(1997年)に新大日影トンネルの開通に伴って廃線となった大日影トンネル。平成19年(2007年)に甲州市がJR東日本から無償譲渡を受け、産業観光の起爆剤として整備したのが「大日影トンネル遊歩道」でした。レールや待避所、キロポストをそのまま残した国内屈指の鉄道遺産として年間数万人を集める名所となりましたが、突如として長期の通行止めを余儀なくされました。

閉鎖の直接的な引き金となったのは、経年劣化によるレンガの剥落リスクと激しい漏水問題です。大日影トンネルは明治30年代、コンクリートが普及する以前に焼成レンガを幾重にも積み上げて建造された重厚な山岳トンネルです。開通から100年を超え、トンネル直上の笹子山系から浸透する豊富な地下水がレンガの目地を侵食し、冬季の凍結融解作用によってレンガ表面の剥落や浮き上がりが各所で確認されるようになりました。

甲州市および土木専門家による現地調査の結果、通行者の頭上にレンガ片が落下する致命的な事故を未然に防ぐため、抜本的な安全対策が不可欠であると判断されました。土木構造物の維持管理費は自治体財政にとっても極めて重い課題であり、単なる応急処置では再開できない構造的ハードルが、長期にわたる通行止めを引き起こした真相です。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest