「歩けるから捻挫」は危険?骨折との見分け方と受診目安を徹底解説

「歩けるから捻挫」は危険?骨折との見分け方と受診目安を徹底解説に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

足関節をひねった際、多くの人が「立ち上がって数歩歩けたから骨折はしていない」と安堵します。しかし、外傷整形外科の医師たちが口を揃えて警鐘を鳴らすのが、まさにこの骨折しても歩ける理由の存在です。

人間の下腿(膝から足首)には、太い「脛骨(けいこつ)」と外側の細い「腓骨(ひこつ)」の2本の骨が並んでいます。歩行時に体重の約85%から90%を支えているのは内側の脛骨です。外くるぶしを構成する腓骨の下端がポッキリ折れていたとしても、太い脛骨が無傷であれば、足に体重をあずけて数歩歩くことは物理的に可能です。これが「歩けるから単なる捻挫」と錯覚してしまう最大の構造的要因です。

さらに、スポーツの現場や段差での転倒直後は、交感神経が極度に興奮して大量のアドレナリンが血中に放出されます。アドレナリンには強力な鎮痛作用(ストレス誘発性無痛覚)があるため、重度の損傷であっても受傷直後の数十分から1時間程度は強い痛みを感じにくく、自力で帰宅できてしまうケースが後を絶ちません。帰宅して入浴し、リラックスした夜中になってから激痛で動けなくなるのはこのためです。

そして、最も警戒すべきが体重をかけると激痛が走る原因です。骨の表面を覆う「骨膜」には、人体のなかでも極めて高密度に痛覚神経(侵害受容器)が張り巡らされています。靭帯が伸びたり部分断裂したりする捻挫でも痛みますが、骨折によって骨膜が損傷している場合、荷重によるわずかな骨の歪みが骨膜神経を直接刺激し、電撃が走るような激痛を引き起こします。足裏を地面にフラットにつけず、つま先立ちやかかと歩きでしか移動できない状態は、骨折を強く疑うべき客観的兆候といえます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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