A級戦犯一覧と処刑7名の運命|岸信介不起訴の真相と靖国合祀の全貌
A級戦犯一覧と処刑7名の運命|岸信介不起訴の真相と靖国合祀の全貌に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。最新情報を求める方は必見です。
一般の認識において「A級戦犯=最悪の凶悪犯罪者」「B級・C級=それより罪が軽い軍人」という序列のイメージが根強く定着しています。しかし、これは法的定義から完全に乖離した誤解です。このアルファベットは、極東国際軍事裁判所条例第5条に規定された管轄犯罪の項目順(a項・b項・c項)に由来する便宜上の分類に過ぎません。
A項(平和に対する罪)は、国際法規に違反して侵略戦争を計画、準備、開始、または遂行した国家指導層を対象としています。これに対してB項(通例の戦争犯罪)は捕虜虐殺や残虐行為などの伝統的な戦時国際法違反を指し、C項(人道に対する罪)は開戦前または戦時中に一般住民に対して行われた迫害や非人道行為を裁くものです。
東京裁判で裁かれたのは「A級」に分類された国家の軍官僚指導者たちであり、現地の収容所や前線で捕虜虐待や民間人殺害に関与した軍人・軍属は、アジア各地50カ所以上で開かれた各連合国の軍事法廷において「B級・C級戦犯」として裁かれました。BC級裁判で処刑された日本人は約984名に達しており、「A級だから重罪、C級だから軽罪」という解釈は全く成立しません。国家の針路を誤らせた指導者責任を追及したのがA級、現場での直接的な不法行為を処罰したのがB・C級という役割の違いです。