2026年、極彩色の美が蘇る——静岡 浅間 神社が体現する徳川の美意識と現代に繋ぐ文化財継承の最前線
今注目を集めている 2026年、極彩色の美が蘇る——静岡 浅間 神社が体現する徳川の美意識と現代に繋ぐ文化財継承の最前線について、主要な情報をご紹介しています。
この地に伝わる歴史の深みは、徳川家康という希代の天下人との深い結びつきを抜きにして語ることはできない。幼少期を今川氏の人質として駿府で過ごした家康は、13歳の時に神部神社で元服の儀を執り行い、自らの人生の節目ごとにこの神社に祈りを捧げてきた。
後に大御所として駿府城に入った家康は、神社全体の再建構想を掲げ、続く二代将軍秀忠、三代将軍家光へと受け継がれた造営事業によって現在の絢爛豪華な社殿群の礎が築かれた。極彩色で彩られた鳳凰や龍の精密な彫刻、金箔を惜しみなくあしらった装飾金物は、徳川家が天下泰平の祈りを込めて投入した圧倒的な財力と美的感覚の証左にほかならない。